M 5.8, 震源地:熊本県阿蘇地方, 深さ約10km, 2016/04/16 03:55頃発生 (気象庁発表)

震度の分布 最大観測震度6弱 (*)

解析開始時点(2016/04/16 03:59:07)で収集されている防災科研K-NET, KiK-net, 気象庁, 地方公共団体震度計の計測震度データを利用。 (*)気象庁発表の情報と一致しない場合がある。 一部正式な震度観測点ではない観測点を含む。暫定的な震度値を含む。丸印は観測、塗りつぶしは推定データ。×印は震央位置。 他の図表も同様。

主要都市の推定震度 (都市の最大観測震度と人口を考慮して掲載)

最大(*)
観測震度
推定震度頻度分布
1
2
3
4
5-
5+
6-
6+
7
市区町村名 全て表示 全人口:夜間 (人) 震央距離
(km)
6弱
熊本県阿蘇市 28,000 9
4
大分県由布市 34,000 29
4
大分県豊後大野市 40,000 35
4
宮崎県延岡市 130,000 63
3
福岡県柳川市 71,000 76
3
大分県佐伯市 77,000 65
3
熊本県山鹿市 55,000 47
3
福岡県飯塚市 130,000 85
3
熊本県玉名市 69,000 60
3
熊本県熊本市東区 190,000 47
3
福岡県糸島市 99,000 112
3
福岡県宗像市 96,000 108
3
大分県日田市 71,000 43
3
福岡県八女市 69,000 64
3
福岡県久留米市 300,000 73
3
熊本県八代市 130,000 78
3
大分県大分市 470,000 46
3
福岡県福岡市中央区 180,000 99
3
宮崎県宮崎市 400,000 123
3
福岡県筑紫野市 99,000 84
最大観測震度は、各市区町村内で観測された最大震度。観測された計測震度を250mメッシュで補間し、市区町村ごとに推定震度頻度分布を作成した。報開始時刻が9:00-18:59のとき昼間人口、19:00-8:59のとき夜間人口を示し、平成22年国勢調査、平成21年経済センサス‐基礎調査等のリンクによる地域メッシュ統計を二桁精度になるよう四捨五入した。震央距離は震央から各市区町村中心部までの距離。

行政区ごとの震度遭遇人口 (各震度階級の揺れに遭遇した人口を考慮して掲載)

推定震度5弱以上の震度遭遇人口地図
推定震度5弱以上
推定震度5強以上の震度遭遇人口地図
推定震度5強以上
推定震度6弱以上の震度遭遇人口地図
推定震度6弱以上
推定震度6強以上の震度遭遇人口地図
推定震度6強以上
推定値無し
震度遭遇人口カラースケール
補間した250mメッシュの推定震度分布と、250mメッシュに細分化した平成22年国勢調査、平成21年経済センサス‐基礎調査等のリンクによる地域メッシュ統計を重ね合わせ、各行政区の震度遭遇人口を推計した。
行政区名 全て表示
震度5弱以上
遭遇人口
震度5強以上
遭遇人口
震度6弱以上
遭遇人口
震度6強以上
遭遇人口
全国 50,000 10,000 1,000
熊本県 20,000 5,000 1,000
  熊本県阿蘇市 20,000 2,000 1,000未満
  熊本県阿蘇郡南小国町 2,000 1,000未満
  熊本県阿蘇郡小国町 2,000
  熊本県阿蘇郡産山村 2,000 2,000 1,000未満
  熊本県阿蘇郡高森町 5,000 1,000
  熊本県上益城郡山都町 1,000未満
大分県 10,000 5,000 1,000未満
  大分県竹田市 10,000 5,000 1,000未満
  大分県玖珠郡九重町 1,000未満 1,000未満
宮崎県 2,000
  宮崎県延岡市 1,000未満
  宮崎県西臼杵郡高千穂町 2,000
全国および震度遭遇人口の多い都道府県と市区町村について掲載。震度遭遇人口が1〜999人の場合は1000未満と表示。 全国、都道府県の値は、市区町村の値の合計と必ずしも一致しない。

この地域で起こった過去の主な被害地震

発生年 地震名 M 被害
1844 肥後北部 不明 28日まで地震が多く,久住北里で特に強かった.杖立村で落石により百姓屋崩れる.
1848 筑後 5.9 柳川で家屋の倒潰があった.
1848 熊本 不明 熊本城内で石垣を損じ,座敷などの壁が落ちた.
1854 伊予西部・豊後 7.3〜7.5 南海地震の被害と区別が難しい.伊予大洲・吉田で潰家があった.鶴崎で倒れ屋敷100,土佐でも強く感じた.
1889 熊本県西部 6.3 熊本市を中心に半径約20kmの範囲に被害があり,県全体で全潰239,死20.橋の落下や破損が多かった.
1909 宮崎県西部 7.6 宮崎市付近で被害が大きく,宮崎・大分・鹿児島・高知・岡山・広島・熊本の各県に被害があった.家屋全潰4.大きなやや深発地震で,深さ約150km.従来,日向灘とされていたもの.
1922 橘湾 (島原(千々石湾)地震) 6.9 被害はおもに島原半島南部・天草・熊本市方面.長崎県で死26,住家全潰195,非住家全潰459.このうち2回目の地震による死3.
1939 日向灘 6.5 大分県沿岸で小被害,宮城県で死1.小津波があった.
1968 鹿児島県薩摩地方 (えびの地震) 6.1 2時間ほど前にM5.7の前震,翌日にもM5.6の余震があった.死3,傷42,住家全壊368,半壊636.山崩れが多かった.3月25日にもM5.7とM5.4の地震があり,住家全壊18,半壊147.
1975 熊本県阿蘇地方 6.1 阿蘇山外輪山内にある一の宮町三野地区に被害が集中した.熊本県で傷10,建物全壊16,半壊17,道路損壊12,山崩れ15.
1975 大分県西部 6.4 傷22,住家全壊58,半壊93,道路被害182など.
出典:国立天文台編「理科年表Web版」, 丸善 (一部表現を割愛)

J-SHISから公表している地震ハザード情報

防災科研が公開するJ-SHISでは、ある地点に対し影響を及ぼす全ての地震を考慮し、その地点が大きな地震動に見舞われる危険度、すなわち地震ハザードを評価しています。(2013年版地震ハザード評価(モデル1))

50年間超過確率2%の計測震度分布
再現期間50000年相当の計測震度分布