J-RISQ 被害推定レポート

M 5.1, 震源地:愛知県東部, 深さ約40km, 2018/10/07 10:14頃発生（気象庁発表）

震度の分布最大観測震度4 (＊)

解析開始時点(2018/10/07 10:24:43)で収集されている防災科研K-NET, KiK-net, 気象庁, 地方公共団体震度計の計測震度データを利用。（＊）気象庁発表の情報と一致しない場合がある。一部正式な震度観測点ではない観測点を含む。暫定的な震度値を含む。丸印は観測、塗りつぶしは推定データ。×印は震央位置。他の図表も同様。

主要都市の推定震度（都市の最大観測震度と人口を考慮して掲載）

最大(＊) 観測震度	推定震度頻度分布 1 2 3 4 5- 5+ 6- 6+ 7	市区町村名全て表示	全人口：昼間 (人)	震央距離 (km)
4		愛知県北設楽郡豊根村	1,500	19
4		長野県下伊那郡売木村	640	31
4		長野県下伊那郡根羽村	1,200	28
3		静岡県浜松市天竜区	32,000	24
3		愛知県豊橋市	350,000	31
3		愛知県新城市	47,000	14
3		愛知県豊田市	450,000	41
3		愛知県岡崎市	340,000	39
3		長野県下伊那郡平谷村	580	36
3		愛知県みよし市	66,000	48
3		静岡県湖西市	64,000	31
3		長野県下伊那郡高森町	12,000	66
3		長野県下伊那郡阿智村	7,700	51
3		静岡県掛川市	120,000	44
3		静岡県島田市	94,000	55
3		長野県上伊那郡中川村	4,100	77
3		愛知県西尾市	160,000	51
3		愛知県春日井市	280,000	63
3		愛知県名古屋市中村区	250,000	68
3		愛知県愛知郡東郷町	34,000	50
3		岐阜県羽島郡岐南町	26,000	85
3		愛知県北設楽郡設楽町	6,100	11
3		長野県下伊那郡喬木村	5,800	62
3		愛知県名古屋市南区	140,000	61
3		愛知県名古屋市瑞穂区	110,000	62
3		岐阜県高山市	97,000	131
3		静岡県静岡市清水区	240,000	81
3		愛知県名古屋市北区	140,000	66
3		愛知県名古屋市昭和区	120,000	62
3		愛知県知立市	57,000	50
3		静岡県牧之原市	52,000	63
3		滋賀県米原市	37,000	124
3		長野県飯田市	110,000	60
3		岐阜県各務原市	140,000	81
3		静岡県袋井市	84,000	40
3		愛知県知多郡南知多町	20,000	68
3		愛知県名古屋市熱田区	99,000	64
3		岐阜県関市	92,000	82
3		岐阜県可児市	87,000	68
3		愛知県田原市	66,000	47
3		山梨県北杜市	48,000	114
3		静岡県菊川市	47,000	51
3		愛知県高浜市	39,000	56
3		愛知県丹羽郡扶桑町	29,000	74
3		岐阜県山県市	24,000	93
3		岐阜県美濃市	22,000	87
3		岐阜県揖斐郡大野町	20,000	102
3		山梨県南巨摩郡富士川町	13,000	100
3		長野県下伊那郡松川町	13,000	72

最大観測震度は、各市区町村内で観測された最大震度。観測された計測震度を250mメッシュで補間し、市区町村ごとに推定震度頻度分布を作成した。報開始時刻が9:00-18:59のとき昼間人口、19:00-8:59のとき夜間人口を示し、平成22年国勢調査、平成21年経済センサス‐基礎調査等のリンクによる地域メッシュ統計を二桁精度になるよう四捨五入した。震央距離は震央から各市区町村中心部までの距離。

行政区ごとの震度遭遇人口（各震度階級の揺れに遭遇した人口を考慮して掲載）

推定震度5弱以上	推定震度5強以上推定値無し
推定震度6弱以上推定値無し	推定震度6強以上推定値無し

補間した250mメッシュの推定震度分布と、250mメッシュに細分化した平成22年国勢調査、平成21年経済センサス‐基礎調査等のリンクによる地域メッシュ統計を重ね合わせ、各行政区の震度遭遇人口を推計した。

行政区名全て表示
行政区名全て表示	震度5弱以上遭遇人口	震度5強以上遭遇人口	震度6弱以上遭遇人口	震度6強以上遭遇人口
全国	1,000未満
長野県	1,000未満
長野県下伊那郡阿南町	1,000未満

全国および震度遭遇人口の多い都道府県と市区町村について掲載。震度遭遇人口が1〜999人の場合は1000未満と表示。全国、都道府県の値は、市区町村の値の合計と必ずしも一致しない。

この地域で起こった過去の主な被害地震

発生年	地震名	M	被害
1857	駿河	6.3	田中城内で被害．藤枝・静岡で強くゆれ，相良で人家が倒れたという．
1891	岐阜県西部 (濃尾地震)	8.0	仙台以南の全国で地震を感じた．わが国の内陸地震としては最大のもの．建物全潰14万余，半潰8万余，死7273，山崩れ1万余．根尾谷を通る大断層を生じ，水鳥で上下に6m，水平に2mずれた．1892年1月3日，9月7日，94年1月10日の余震でも家屋破損などの被害があった．
1917	静岡県中部	6.3	死2．煉瓦塀・煉瓦煙突の被害が多かった．志田順による発震機構の先駆的な研究で知られる地震．
1935	静岡県中部 (静岡地震)	6.4	静岡・清水に被害が多く，死9，住家全潰363，非住家全潰451．清水港で岸壁・倉庫が大破，道路・鉄道に被害があった．
1945	三河湾 (三河地震)	6.8	規模の割に被害が大きく，死2306，住家全壊7221，半壊16555，非住家全壊9187．特に幡豆郡の被害が大きかった．深溝断層(延長9km，上下ずれ最大2mの逆断層)を生じた．津波は蒲郡で1mなど．
1965	静岡県中部 (1965年静岡地震)	6.1	死2，傷4，住家一部破損9．清水平野北部で被害が大きかった．
1969	岐阜県美濃中西部	6.6	死1，傷10，住家一部破損86．崖崩れが多かった．
1984	長野県南部 (長野県西部地震)	6.8	王滝村に大きな被害をもたらした．死29，傷10，住家全壊・流失14，半壊73，一部破損565，道路損壊258など．死者および建物流出は主として王滝川・濁川の流域などに発生した大規模な崖崩れと土石流によるものである．
2009	駿河湾	6.5	横ずれ成分を含む逆断層型スラブ内地震(深さ23km)．初めて東海地震観測情報が出されたが，東海地震には結びつかないと判定された．死1，傷319，住家全壊0，半壊6 (2010年3月現在)．最大震度6弱(静岡県4市)で，家具などによる負傷が多かった．最大0.4m（御前崎）の津波．